ビジネス・ブレークスルー大学大学院 同窓会

ビジネス・ブレークスルー大学大学院の同窓会交流サイトです

同窓生コラム

BBTからの贈り物 US13-GMBA 岸原直人

同窓会コラム:BBTからの贈り物

はじめに

ハーバード・ビジネススクールの最終講義で教授たちが人生を決定づけた出来事、失敗や挫折のなかで学んだこと、教え子に伝えておきたいことを熱く語りかけた訓話をまとめた「ハーバードからの贈り物」という本があります。長くMBA取得を目指していた私に卒業後、何が起きたか。そして皆さんに何を伝えたいか。ハーバード本のタイトルをもじりながら、少し書きたいと思います。

米国駐在時のオンライン通学から帰国、現在まで

『大前学長をはじめとしたグローバルビジネス環境下で戦ってきた日本人の諸先輩に学ぶ必要がある。』と考え、米国駐在中に入学した私は、『卒業→帰国後の社内キャリアの非連続成長』を目指し、かなりの時間をBBTに費やしました。その甲斐もあり大学生時代4年間でA評価が3つだけの私が、15年3月の卒業式にUS13-GMBA卒業生代表としてビデオメッセージを放映して頂く結果になりました。
卒業と時を同じくして帰国、15年4月からグループ26万人中、150名程で構成されるコーポレート戦略本社に異動、経営企画部にてグローバルの成長戦略担当となりました。役割の1つに社長の海外出張を活用したトップ商談企画があり、ここでBBTで学んだことを最大活用しました。
-シリコンバレー出張企画にて社長以下役員数十名をスタンフォード大学d-schoolにお連れし、デザイン思考ワークショップを実施、その後戦略会議を開催。またテスラ社等同地主要企業を訪問
-ブラジル リオオリンピックへの訪問
-BBTでも取り上げられた某スイス企業とのトップ会談
-他にも中国、台湾、スペイン、ドイツの各地のグローバルエクセレンス企業幹部、要人を訪問
等を仕掛け、私自身も出張同行し、トップ会談に同席させて頂く、という経験を多数しました。

8兆円の一丁目一番地での挫折

と…ここまで書くと、順調にキャリアップしているように聞こえますが、実際は挫折の日々でした。
『売上高8兆円企業の一丁目一番地』である戦略本社には、海外トップMBA取得者や、実戦経験、実務能力に加え、意識レベルも高い次世代経営幹部候補が揃っています。そんな中、私は『BBT-MBAホルダーとして負ける訳には…』と、短期的成果を追い求めるようになっていました。確かにBBTでRTOCS、各種講義に取り組んだものの、例えばコーポレートファイナンス等においては実務経験者には劣るのが事実。しかし余計なプライドのため、そのことを素直に認められませんでした。そんな状態で取組む仕事では成果が出る訳がありません。
それこそ『キャリアの非連続成長』のチャンスがありましたが、それは私の横を通り過ぎ、他メンバーが獲得しました。私にとっては挫折感に満ちたものでした。

BBTからの贈り物

私の挫折は、MBA取得という『新たな道を切り拓くため通過点』を、いつの間にか『MBAホルダーのラベル獲得というゴール』と捉えるようになったからと自己反省しています。
そんな挫折状態にあった私が、”Starting Over”=再び前に進むことが出来たのは、MBAホルダーというラベルではなく、BBTの各講義で学んだこと・起活会(US13同期が立ち上げた起業推進団体)等で卒業後も続く同期との切磋琢磨の経験です。例えば川上先生のトータルリウォーズの考え方、誰か(会社)のために生きるのではなく、自分の人生を『活きる』こと=『起業』に取り組むという起活会のビジョンが、心の支えになりました。
2年間のハードな学生生活と今も続くBBT卒業生との交流が、私の中にレジリエンスなりGRITなりを醸成してくれています。講義で学んだスタンフォード大学でのスティーブジョブスのスピーチのように、“Connecting Dots” =現在取り組んでいることが、人生のどこかでつながって実を結ぶ、と信じています。こんな考え方をできるようになったのが、実はBBTからの最も大事な『贈り物』だと感じています。

現在私は経営企画部在籍時に経営幹部に提言し、新規発足が決定したデジタルマーケティング推進組織立上げに、イントレプレナーの立ち位置で取り組んでいます。『8兆円の一丁目一番地』と違い、組織はわずか数名、取り組む事業ターゲットはまずSmall-Caseから、企業トップ同士の議論の場に同席する機会は無し、と大きく仕事の環境が変わりました。その一方で自分の取り組み次第で道が拓けていくやりがいを感じています。BBTからの贈り物=やりぬく力、自分の道を切り拓く力をもって、前に進んでいかねば、と考えています。

私同様、卒業後壁にぶち当たっている方もいると思います。しかしこの壁はBBTに取り組んだからこそ直面することになった『高い壁』です。この壁は必ず乗り越えられるはず。一緒に乗り越え、自らの歩む道を切り拓いていきましょう。


岸原直人
US13-GMBA 2015年3月卒業
パナソニックにて、国内外営業&マーケティング、海外広報企画、米国駐在時のコーポレート&ブランドコミュニケーション、本社経営企画を経験。現在はデジタルマーケティング推進組織の立ち上げに取り組んでいる。
BBTには、US13ーGMBAに米国駐在時にオンライン通学し、15年3月MBAを取得。大学院卒業後は、大学院GMBA大前学長科目TA(16-17年)、大学プロジェクトマネジメントLA(17年)として、BBTに関わり続けている。
私生活では、毎週土日早朝から東京ベイエリアでコア&サーキットトレーニングを行う
Daddy Park Training(https://goo.gl/T5PNah) に所属。また、生涯2度目のアキレス腱断裂から復活し、シニアアメリカンフットボール Over40 レジェンダーズ(https://goo.gl/oUPE1R)でのプレー復帰を目論む。