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同窓生コラム

人間万事塞翁が馬 UF07今西直樹

人間万事塞翁が馬 UF07今西直樹

同窓生コラム 人間万事塞翁が馬

初めに

どういう訳か私の所へコラム執筆に依頼が舞い込みまして、さてどうしたものかと。
皆さんが書かれているコラムを拝見しますと、TA/LAをやられていたり、各所で活躍されていたりする方々の記事が多く、こうして書いている間もプレッシャーを感じておりますが、まあ駄文にお付き合いください。

在学中の2年間とその後BBTとの関わり

入学当時UF07は同期が最も少ない期でして、今でも同窓会の中では少数派に位置すると思います。
在学中はとにかく睡眠時間を削って講義とAir Campus上でのディスカッション、週末はRTOCSとレポート作成などに充て、どうにか2年で卒業できたのはまあ嬉しかったです。
在学中には人生初の転職があり、転職先のベンチャー企業ではBBTでの経験と学びをとにかく実践に結び付ける、といった毎日を送っておりました。
卒業後はBBTABC2011の実行委員を引き受けたり、同窓会運営委員をやったりという形で、アルムナイとの関わりが続いております。
BBTABCの実行委員は、TA/LAをやっていない私にとっては各期の方々との交流という点でも非常に良い経験でした。
またベンチャー企業での勤務の後さらに2回の転職を行いましたが、リーマンショック後の景気の後退期にも関わらず職を得られたのはMBA holderということも大きかったのではないか、とは思います。

LAPでの学び

LAP (Leadership Action Program)をご存知でしょうか。
リーダーシップとは何か、これを体系的に講義と実践を交えながら、リーダーとしてあるべき姿(Be-Know-Do)を追い求め、最終的に自分の型を構築する、そんな感じの講座です。
現在の会社に移る際にプロジェクトリーダーという職種で入社したのですが、そもそもリーダーシップとは何か、リーダーシップのスキルは身に着けられるのかなどという漠然とした思いもあってLAPへ飛び込みました。
結果的に自己の今までの生き方の棚卸と自己の在り方を再度見つめ直すいい機会になりました。
大学院の講義とは違う角度での学びができます。

グローバル企業で海外顧客を相手に日本の仕事をするということ

現在の仕事の話をします。
USに本社がある医薬品開発受託機関(CRO)で働いています。
グローバル企業ですので、通常は海外のメンバーやクライアントと協業しながら業務を進めることになります。
国際水平分業が進んでいるのもグローバル企業の特徴です。当然英語でのコミュニケーション能力も重要視されます。
例えばファイナンスはインド、バックオフィス業務は南アフリカやルーマニアと言った感じでしょうか。そうした海外のファンクショナルチームとの協業、また私自身の上司はシンガポールにいるため、彼女との日常コミュニケーションなどはすべて英語になります。
こうした経験は最初に就職した内資系企業にいたらおそらくできなかっただろうとは思います。

私の元々のバックグラウンドは医薬品化学の研究者だったのですが、研究から開発部門へ職種替えとなり、その当時はそれが自分的には全く納得がいかない話でした。ただ、人間万事塞翁が馬とはよく言ったもので、その業務経験で今の職を得たのだから皮肉なものです。
さて、医薬品開発は日米欧で調和された国際的な規制(ICH-GCP)の下で進められます。とはいっても日本の規制と欧米の規制要件に差異は存在しますし、医療機関側のマインドや文化、保険制度の差などいくつか乗り越えなければならない壁もあります。
欧米の中小製薬メーカーは日本の細かい規制要件なんて全く知らないです。特に日本に支社がない会社なら尚のこと。
私のミッションは受託した医薬品開発プロジェクトの日本側の責任者として、日本独自のルールや医療環境、グローバルスタンダードとの差異をクライアントや海外メンバーに説明し、納得してもらいつつ、同時に日本にいる自分のチームに対してはクライアントと合意した期限目標、品質、コストを考慮しながら適宜業務指示を出し、進捗を見守る、いわゆるプロジェクトマネジメント、ということになります。
通常は複数の案件を同時に抱えていますので、時差も考慮すると週の何日かは業務が早朝・深夜にかかります。
業務のピークが重なった時などはかなりしんどい思いもしていますが、働き方は比較的フレキシブルで在宅勤務も含めて選べるということ、長期休暇も取りやすく、何より報酬が結構良いこともあって、気が付いたら5年経ってしまいました。
成果を出し続ければプロモーションもしてくれるので、もう少しここで頑張ってトラックレコードを作るのもいいかなと思う今日この頃です。

最後に

秋葉原界隈のラーメン食べ歩きの話はまた別の機会に改めてお話ししたいと思います。
期待されていた方、ごめんなさい。


UF07/LAP5期 今西直樹
大学院終了後医薬品メーカーにて創薬研究に従事。その後医薬品開発、研究開発管理業務を経験。2008年に早期退職を選択。
その後バイオベンチャー、医療サービス会社を経て、現在は医薬品開発プロジェクトリーダーとしてグローバル医薬品開発受託機関に勤務。これまでに2つの新薬の薬事承認を取得した。