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同窓生コラム

理を以って利を説き、情を以って上を目指す UF13 山根 雄介

理を以って利を説き、情を以って上を目指す UF13 山根 雄介

理を以って利を説き、情を以って上を目指す 

自己紹介

2015年秋に大学院を卒業し、「よし!これからはファクトとロジックだ!」と息巻いて仕事に取り掛かったものの、「おまえの話は理屈っぽくて面倒くさい」と一蹴され、「商売っていうのはやはり気合いと根性じゃないのか」と180度方向転換、その後「でもやっぱりファクトやロジックって大切だよね」という所に2年の歳月をかけて戻ってきたUF13の山根と申します。MBA取得後の近況を簡単にご紹介させて頂きたいと思います。

日本食を世界に

私は50年前に創業した家業の食品輸出商社で営業をしています。世間で言われている通り、世界的に日本食レストランの数は増えておりますが、市場の伸びに対して日本食材の輸出量は伸びていません。結論を言えば、現地の料理人 そして消費者が、それぞれの国や地域に合った新しい日本食を生み出す中で、日本式の画一的な提案では通用しなくなってきたのだと思います。日本食材の情報発信にはこれまでと違ったアプローチが求められているのですが、使命感に燃えていた私は、なんとか日本食職人に日本食材を使って貰おうとMBAの知識を総動員して虎の尾を踏みました。

 

「理」と「情」

どの業界でも「理論では説明出来ない感性がある」とおっしゃる職人気質の方がいます。ご多分に漏れず海外で働く日本食職人にもそういう感覚をお持ちの方は多いです。その感覚は常日頃から現場でお客さんの食べる様子を確認し、日々自分の中で試行錯誤を繰り返してきた賜物だと思います。国が変わり地域が変わるだけで客層は大きくが変わるので、日本での成功事例が簡単には横展開出来ない難しさがあります。海外で日本との違いに悪戦苦闘してこられたからこその思いがある所に、成功モデルを「理屈」で説明しようとして、「感情的」に反発されてしまったのでした。

 

「理-利?」「情-上?」

それ以降、やはり商売は「情」が大事だと元のスタイルに戻して営業をしていましたが、やはり個人の中に蓄積された知識に留めてしまっては横への広がりがなく、ビジネスとして大きくなりません。それが飲食業界の難しさと言ってしまえばそれまでですが、そこをなんとかしたいと、今度は現場サイドの声を徹底的にヒアリングして、ロジックを組み立てました。「マーケットイン」とか「顧客志向」というのでしょうか、「こうすれば生産者の想いを消費者にも伝えられる」という双方共に喜べる提案をすることが出来て、最近は小さいながらも成功事例が出てきております。

1つのプロジェクトが無事に終わり、仕事終わりに職人さんとカウンターで飲みながら、「理と情というのは決して対立する概念ではなく、理論は利益、感情は上昇を生み出すんですよね」、と話していた際、タイトルの「理を以って利を説き、情を以って上を目指す」という言葉がふと口から出てきました。その言葉は職人さんの胸にもスッと入っていったようで、それ以来なんとなくこの言葉が気に入っています。

MBAを取得された皆様には釈迦に説法だと思いつつ、MBAでの学びを外の世界の人に伝えるのに苦労されている人は他にもいらっしゃるのではと思い、紹介させて頂きました。大学院で学んだことと、それを仕事で実践することの間には大きな違いがあり、まだまだ精進が必要ですが、BBT大学院卒業生として胸を張れるように引き続き頑張っていきたいと思っています。

 

UF13 山根雄介

1979年生まれ 神戸市在住 大阪大学基礎工学部化学応用科学科卒業、大阪大学大学院基礎工学研究科化学工学専攻修士課程修了、ビジネス・ブレークスルー大学大学院経営学研究科経営管理専攻修了(2015年9月)、家業の日本食輸出商社にて日本の食材の魅力を海外に向けて発信中 BBT大学にて「競争戦略論」「ビジネス調査の基本」のLAを担当