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同窓生コラム

アートバーゼル香港2018レポート③ UF13松浦央明

アートバーゼル香港2018に行ってきましたので、簡単ではありますが情報をシェアできたらと思います。

第3回 そもそも現代アートって何? 市場規模と日本の現状

そもそも現代アートって何?

マルセル・デュシャンの「泉」(男性用便器にR.MUTTというサインと1917という年号が書かれただけの作品、美術とは何か?という問いを掲示した)を起点とし、主に第二次世界大戦以降のアメリカ美術を指す。構図や表現技法だけでなく、作品にこめられたコンテクストを読み解くことを知的とする一種のゲーム。

現代アートの市場規模は?

調査機関・調査方法により違いがあるので一概には言えませんが、世界の現代アート市場は約7兆円。日本の現代アート市場は約600億円なので日本の世界シェアは1%以下。日本は現代アートの統計に入らない洋画・日本画・陶芸・版画・工芸・掛軸などの美術市場が大きく、複製品のポスター・ポストカード・図録・カタログなどの美術関連品市場、美術関連サービス市場などの全ての市場を合わせても約3300億円です。

日本市場はおかしいのか?

クレディ・スイスの2015年のレポートを参考にすると、日本人の資産1億円以上の富裕層は212万人。全世界では約3371万人なので、世界における日本人の富裕層の割合は約6%。

であるならば、もっと市場が大きくても良いはずですが、アート東京の調査によると、「初めて購入した美術品の価格」は39%のコレクターが10万円~50万円の作品を購入した。と回答。そもそもアートにお金をかけようという人が少ないという事が分かります。

そもそも、なぜ海外ではアートにお金をかけるのか?

・寄付控除の制度が整っており、また美術品を寄付することがステータスとなっている。
・戦争、紛争が多かった国々ではアートはディフェンシブな資産として考えられている。

通貨の価値が無くなったり、戦争で土地を捨て、逃げないといけない時でも美術品や宝石は持って逃げることができる。

日本の現状は?

・寄付控除などの税制面・税率面でアートを支える環境になっていない。また、美術品を買うということが妬みの対象となってしまいがち。
・島国であり、他国から侵略されるかもしないという認識が元々低い。

では日本はどうすればいいのか?

最初から文化的に浸透させるには時間がかかるので、税制面からのサポートを実施するのが良いと思われます。日本には1点当たりの取得評価額が100万円未満の美術品を原則として、減価償却資産とするという世界的に見て珍しい法律があるので、これを1点500万円まで引き上げるだけで、かなりの効果があると思います。ただし、「時の経過によりその価値の減少しないことが明らか」である場合は非減価償却資産に該当。という文言があるので、この点についてもアートを促進する上で今後議論が必要かと思います。

※画像① 某有名現代アーティストが、いろんな文化が合わさった香港の象徴として、インスタグラムにUPしていた場所。たまたま見つけたので記念に撮影。
※画像② 香港で知り合ったコレクターの方と一緒に現代アートが沢山展示されているBARに行ったのですが、お店がある通りのイルミネーションが良かったので記念に撮影。アートは良い出会いも生みます。

アートバーゼル香港 公式動画 2分35秒 youtube

以上になります。

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UF13 松浦央明
杉野服飾大学卒 広島県在住
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