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同窓生コラム

Think out of the box UF13堀内清華 

Think out of the box UF13堀内清華 

BBTで学んで一番かわったことは、自分の考えの枠が広がったことだと思います。

子どものころから人の役に立つ仕事がしたいと考え医師になった私は、病院で働きながら回復する患者さんをみて喜びとやりがいを感じました。けれど、働いているうちに、病院でみているのは、患者さんの生活のほんの一部だということに気づきました。公衆衛生と医療はよく川の上流と下流に例えられます。下流で人が溺れてから助けるのではなく、上流でなぜ人が溺れるのかを解明して対策を考えたい、というのが、私が公衆衛生に舵を切ったきっかけでした。

世の中の健康格差に取り組みたいと考えた私は、発展途上国で未だに1日30人以上の子どもが亡くなっているラオスでの保健政策に関わるようになりました。公衆衛生上の問題分析、対策の検討、実行に移すためのチームマネジメント、全てが、臨床を学んできた私にとって新しいことばかりで手探りの毎日でした。途上国で働くようになって、病院でできることは非常に限られているという思いを更に強くしました。なかなか変わらない現実に、病院や保健の枠組みを越えた発想が必要なのではないかと、保健分野の中の常識に行き詰まりを感じたときに、BBTに出会いました。もともと、保健医療関係に関わる人に経営観念が希薄なことにも危機感を感じていました。他分野のアイデアにイノベーションがあると感じ、実務に重きを置いている事にも惹かれ、BBTへの入学を決意しました。

入学してからは、授業でも同級生とのディスカッションでも、自分のこれまでの常識を覆される毎日でした。特に、イノベーションの授業では、従来の枠に囚われない発想を学ぶことができました。組織やマーケティングで、人は何に動機づけられるのか、を考えたことは、私にとっては非常に新鮮で、その後の私の働き方を変えました。RTOCSや日々のディスカッションで、考えて自分なりの答えを出す癖がついたことも、卒後のコンサルタント業務で活きてきました。

卒業後、世界保健機関ラオス国事務所で短期コンサルタントとして勤務し、国民健康保険の基盤になる必須サービスパッケージづくりの一旦に関わり、保健財政を担当する人たちと話し合いができたのも、BBTでの学びがあったからだと思います。現在ラオスには研究で関わっていますが、パッケージができた後は、実際に現場でどのように提供するか、新しいアイデアが求められます。BBTでの学びを更に活かして、新しい取り組みに挑戦してきます。

 

  • プロフィール

小児科医。経営管理学修士、理学修士。公衆衛生、国際保健が専門。

日本での病院勤務の後、ラオス人民民主共和国において母親と子どもの健康改善のための保健政策に関わる。現在、国内の公衆衛生学研究科に在籍し、資源の限られた国において医療のケアの質を改善するための研究に従事。